愛犬も歳をとり、今では老犬です。
足腰が弱くなって、散歩もあまりいきたがりません。
食事をあまり食べなくなって、嘔吐も目立つように…、これでは体力が低下してしまいそうで心配です…。
同じ不安を抱えている飼い主さんもいらっしゃると思います。
私は獣医師に相談したり、セミナーに通ったりして知識を増やし、いろいろなことを実践してきました。
その結果、愛犬も元気になってくれて幸せな時間を過ごしています。
ここでは私と愛犬のエピソードを紹介します。歳をとったワンちゃんとの接し方、運動のさせ方、食事の与え方など、参考にしていただけたらうれしいです。
▼気になるところからお読みください
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食事を食べないシニア犬…嘔吐も気になるように
モコモコ(チワワ)はとにかくお転婆な女の子だったので、外でも家の中でもよく動く子でした。
大好きなおもちゃで、よく一人遊びをしていたのですが、10歳を過ぎた頃からだんだんとその時間が少なくなり、眠っている時間が多くなってきました。散歩のペースが落ちてきたのもこの頃からです。
サクサク歩けば20分くらいで歩けるコースを、30分以上かかるようになっていきました。しかも前は家に戻ってきても、もっと歩きたいから入りたくない、というそぶりを見せていたのが、すんなり玄関に入っていくようになったのです。
毛の色も、だんだん薄くなって、最近はクリーム色がかった白という感じになってきました。
そして、一番気になったのが、食べる量が減ったことです。
食事を欲しがらなくなり、いつものようにドライフードをあげても、ゆっくりと食べ始めるのですが、途中で食べなくなったり、数時間後に嘔吐することもありました。食べる量が少なくなると排泄物も減り、便秘がちな期間が続きました。
中でも気になったのは、やはり嘔吐でした。具合が悪いのかと思い、検査もしてもらいましたが、特に異常はありませんでした。
獣医師からのアドバイス
獣医師からは『モコモコちゃんはとっても健康なシニア犬です。だんだんと、体力や筋力が衰えてくるので、動く時間が減り、寝ている時間が増えてきたんだと思います。それと同時に内臓の働きも落ちてくるので、食欲が無くなったり、吐いたりすることも多くなるんですよ』と言われました。
病気でもないのに嘔吐をしてしまうことも老化現象にあるだなんて驚きでした。
肉メインのシニア用ドッグフードで嘔吐もなくなる
筋肉をつけるには良質なたんぱく質と、適度な運動が必要です。
シニアになると、カロリーを控えるために穀物がメインとなっているフードもありますが、モコモコの場合は、シニア用のフードの中でもお肉がメインとなっているものを選びました。筋肉を作るにはたんぱく質が必用不可欠だからです。
また、シニア用のフードに変えたことにより、消化吸収がよくなったようで、嘔吐することが無くなりました。いかに消化というものがモコモコの負担になっていたか、ということがわかりました。
PR│消化が良く、筋肉をつける老犬のおすすめドッグフード
歳をとると消化機能が低下するのは仕方がないことかもしれません。ただ、同じような年齢でも筋力がしっかりしていて、活動的なワンちゃんは食欲も消化機能も衰えが小さいようです。
筋力アップをはかるには、人間であっても運動とプロテイン(タンパク質)摂取が鉄則となっていますよね。これは犬の場合も同じ。狼を祖先に持つ犬にとって、動物性タンパク質はなおさら重要な栄養素といます。
穀物が混ざったドッグフードだと消化不良で嘔吐してしまうけれど、動物性タンパク質中心のドッグフードなら大丈夫、というワンちゃんもいます。肉中心の方が犬の本能に逆らわない食事なのでしょう。
シニア犬の飼い主さんでわんちゃんの嘔吐が気になる方は、一度、肉中心の食事に切り替えることで改善が図れるかもしれません。その際、次の3つのタイプから選ぶことができます。
安くて現実的なドライタイプ
いわゆる普通のドッグフードです。
すこし固めで、食欲をそそる香りも少なめなので、シニア犬には向かないという人もいます。
しかし、すべての食事を手作りにしたり、ウェットタイプにしたり、というのでは、いくら大切なワンちゃんのためとはいえ飼い主さんの経済的な負担が大きくなってしまいます。
ドライタイプを上手に取り入れるのが現実的です。ドライライプの中にも、シニア犬の健康に配慮して作られたものがあるので、そうした製品を選ぶと良いでしょう。
シニア犬専用のドライタイプ「ピッコロ」
ドライタイプなので、ワンちゃんの普段の食事として、比較的リーズナブルに活用できます。
チキンとサーモンの配合量が70%を占め、犬の健康にマッチした肉中心の食事に。
犬が消化するのが苦手な穀物が入っていないので、消化不良による嘔吐や便秘といった症状の出るワンちゃんは、これで改善につながるかも知れませんね。
グルコサミンやコンドロイチンが含まれており、加齢で弱くなった関節をサポートしてくれます。老犬は後ろ足から弱り始めるので、筋肉や関節を強くする栄養素は大歓迎ですよね。
粒が小さめで柔らかいので、噛む力が衰えたワンちゃんでも食べられます。
ピッコロは94.4%の獣医師が「シニア犬にとって良い栄養バランスを実現している」と回答するほど、完成された信頼度の高いドッグフードです。
素材の栄養を損なわず、持ち運びもできるフリーズドライ
フリーズドライは素材の栄養価を損なわない保存方法です。
そのままでは水分がないので、与えるときは水でふやかします。中には、そのまま与えることができるドッグフードもあります。
軽くて持ち運びに適しているので、外出先で食事を与えたい飼い主さんに向いています。細かく砕いたり、水分でふやかしたりと、ちょっとしたアレンジができるので、ワンちゃんの体調を見て、与え方を変えることができます。また、ワンちゃんの食事を手作りするとき、他の食材とのバランスを考え、タンパク質を補うためにフリーズドライを使うというのもありです。
フリーズドライ「モグキューブ」
ラム肉をフリーズドライにした、ちょっと高級なドッグフードです。
ラム肉には筋肉づくりに有効なL-カルニチンやビタミンB群が豊富に含まれています。さらに、ボディビルダーが好んで食べることで有名なブロッコリーも入っています。
人間で言えば、ちょうどスポーツ選手の食事のようなもの。
「以前のように散歩に行きたがらなくなった」というワンちゃんは、筋力低下によって運動をするのが辛くなっているのかもしれません。
特に、筋肉を回復させて元気を取り戻してほしいワンちゃんにとても良さそうです。
軽くて持ち運びやすく、そのままでも、水でふやかしても美味しく食べてくれます。スポーツ選手が摂取するプロテインのように、運動後の間食として与えるのもあり。
ご褒美があれば、散歩もがんばってくれそうです。
柔らかく、食欲のでるウェットタイプ
缶詰などに入っているので、お肉が水分を保持しており、香りも強く食欲をかきたてます。ここまで来ると、人間の食事とあまり変わりません。
私もウェットタイプを与えるようになり、愛犬の食欲が増し、消化機能も高まったという実感があります。問題点は少しお高いこと。
すべての食事をウェットタイプに変えればワンちゃんは大喜びだと思いますが、私にはちょっと無理でした。
そこで、基本的にはドライタイプを与え、「食いつきが悪くなってきたな」というときの奥の手としてウェットタイプを与えるようにしました。
ただ犬は賢いので、ウェットタイプ欲しさに、ドライタイプを食べないという行動をすることがあります。これを防ぐため、ドライタイプに少量のウェットタイプを混ぜる、という工夫をしました。
食欲をそそるウェットタイプ「カナガンドッグフード」
ワンちゃんのためのチキンの缶詰。
ウェットタイプは、やっぱり食いつきが違います。特に食欲が落ちているときは重宝します。
ワンちゃんの食欲がないときというのは体力が低下しているとき。そのまま食べないでいるとますます体力低下の悪循環に。
ドライタイプを食べないときでも、ウェットタイプなら食べられるというのはよくあること。食事ができれると元気になって運動をし、それでお腹が空いて食欲が戻ってくる、なんてこともしばしばあります。
私の場合、ウェットタイプはいつも与えられる食事ではありませんが、いざというときのために持っていると、すごく安心できます。
はりきって食事をしている愛犬の姿を見られるのは嬉しいものですね。
愛犬も今では老犬になりました
モコモコと出会ったのは、ペットショップです。ずっと、チワワが欲しいと思ってはいたのですが、なかなか出会いがありませんでした。しかし、このこを見た瞬間にビビっときました。
他のチワワとちがって、華奢な感じではなく、足が太く、短足、モコモコの毛並みでコーギーの赤ちゃんのようでした。モコモコと言う名前は見た瞬間に決まりました。
モコモコはおもちゃが大好きで、お留守番もおもちゃがあれば、何時間でもいい子にしていられました。お散歩にもボールを咥えてサクサク歩いて行きます。
公園で会うお友達ともすぐに仲良くなり、他の飼い主さんにおやつをもらって喜んでいました。明るく、優しいモコモコは我が家の自慢の犬です。
そんなモコモコに大事件が起きたのは5歳の時でした。花火大会に連れていったのですが、花火の音に驚いて逃げてしまったのです。
すぐに探しましたが、どこにも見当たらず、近所の病院や保健所にも保護されてはいませんでした。しかし、数日後、先日電話をかけた動物病院から、モコモコらしきチワワを保護しましたという連絡がきたのです。
慌てて確認をしに行くと、そこにはモコモコが寂しそうに座っていました。しかし、私の姿を見ると、しっぽを振って嬉しそうに走ってきたのです。その姿は今でも脳裏に焼き付いています。
モコモコを見つけてくれたのは若いお嬢さんでした。家では保護できないので・・・と病院に連れてきてくれたそうです。しかも、返ってくるかもわからない保証金の2万円も病院に払ってくれていたのです。
もちろん、その後連絡先を教えてもらい、返金しました。見つかって良かったと、ほっとした笑顔を浮かべてくれたお嬢さんからは人の優しさを感じました。
そんなモコモコも12歳になり、今では走って逃げるような心配もないくらい、のんびり暮らしています。
シニア犬は後ろ足から弱くなり、歩けなくなることも
老犬になると、足が弱ってくることは漠然とわかっていましたが、いざ、モコモコがそうなると、なにをしてあげれば良いのかわかりませんでした。
そこで、動物病院で開催された『シニア犬との暮らし』というセミナーに参加することにしました。
そこで、はじめて四肢が弱ってくるのは後ろ足からということを知ります。前足と後ろ足では、前足の方に負担が大きくかかるのだそうです。では何故、負担の多い前足からではなく、後ろ足から弱っていくのでしょうか?
前足には負担が多い分、後ろ足よりも筋肉の量が多くついているそうです。そのため、シニアになり筋肉量が減ってきた時に、筋肉の少ない後ろ足から弱ってしまうのです。
筋肉が無くなってくるので、関節への負担も大きくなり、痛みが出始めます。痛みがあるので、犬は散歩に行きたがらなくなり、運動量が減ってしまいます。
運動量が減れば、筋肉への刺激も減り、食事量も減ってくるので筋力がますます落ちていく、というサイクルになり、最終的には寝たきりになってしまう老犬が多いのです。
そうならないためにも、筋肉を減らさないようにすることが、シニア生活を快適に送る柱なのだと教わりました。
老犬に運動をさせて筋肉をつける方法
筋肉をつけるためには運動も必要です。
以前は、長い距離の散歩をしてもスピードが落ちなかったのですが、最近は帰り道になると、とても疲れているように感じました。
これもセミナーで学んだことですが、散歩の仕方によっては、からだに大きな負担をかけてしまうこともあるそうです。いろいろな散歩の仕方がありますが、これまでの生活をがらりと変えたくはなかったので、散歩の時間は変えず、距離を減らすことにしました。短めの距離を快適に歩ける速度で散歩をします。
すると、歩き始めと終りで、同じくらいのペースで散歩ができるようになっていきました。これを続けていくことで、足の筋肉もだいぶついてきたように思えます。体力が戻ったことで消化機能もいくぶん改善したのか、嘔吐や便秘といった不安な症状もなくなりました。
また、サクサクと歩いている時は、無言だった散歩ですが、ゆっくりぺースになってからは、モコモコに話かけることが多くなりました。声をかけることで、コミュニケーションが取れるので、それもシニア犬にとっては散歩の楽しみになるそうです。