ヒトが歯を失う原因の1位は歯周病だそうですが、愛犬にとっても歯周病は大きな問題になります。
歯周病を患った12歳のミニチュアダックスを改善に導いた、20代女性のエピソードを紹介します。
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我が家の一員プリンは大人しそうな名前と裏腹に、悪知恵働く末っ子気質です。ご飯をもらった後、その場にいなかった家族の元に向かい、ご飯をもらっていないアピールをしてさらにご飯をせしめようとします。
また、いじけるとティッシュを床にまきちらかす等のいたずらをしますが、それを怒られると我が家で一番年下の弟を顎で指し、弟がやったと罪をなすりつけようとすることもあります。
シニア犬の歯が歯周病でグラグラに
プリンが10歳に差し掛かった頃、気づくと歯がグラグラになり顔が腫れぼったくなっていました。病院に連れていくと歯周病と判断され、麻酔をして何本か抜歯をしました。
その後毎日歯磨きを心掛けたのですが、歯周病の症状が進行して膿も出るようになり、顔の腫れもひどくなりました。プリンの場合、もうあまり麻酔もできなかったので、たまに抗菌剤を飲みつつ自然と抜けるのを待つしかありませんでした。
内臓疾患につながることもある歯周病の対策
シニア犬は若い犬と比べ、歯周病や歯槽膿漏になる危険が高く、ひどくなると細菌が体にまわって内臓の病気を発症することもあります。
そのため、小さい頃から歯磨きの習慣をすることが大事なのですが、我が家の場合、弟が重度のアトピーだった時期に全く手をかけてあげられなかったため歯磨きができず、重度の歯周病になってしまいました。
抗菌剤を飲んでいる間は腫れもひきますが、歯周病は病態の重い活動期、軽い休止期を繰り返しながら病態が進行します。
また歯周ポケットの奥まで抗菌剤の影響は生じにくいともいわれます。そのため、抗菌剤以外に歯周病の症状を抑える治療法を模索しました。
シニア犬の歯周病に飼い主ができること
まず固形のドッグフードは犬が痛がるので、食べやすいウェットフードに切り替えました。
また乳酸菌が口内の細菌、雑菌を抑える歯周病予防の効果があると聞き、ビオフェルミンを毎日1錠与えることにしました。
それから、ダイエット効果もあると最近話題のココナッツオイルですが、実はこのココナッツオイルも歯周病予防に効果的だそうです。ココナッツオイルに含まれるラウリン酸が細菌の繁殖を抑えてくれるそうです。
我が家ではガーゼにココナッツオイルをしみこませ、歯磨きをしています。(もし子犬やシニア犬でなく、アレルギーもないならばUMF15+以上のマヌカハニーも歯周病の治療に効果的だそうです。)
もし重度の歯周病でない場合は、インターベリーαという最近開発された薬も良いそうです。遺伝子組み換えしたイチゴが主原料なので、イチゴアレルギーがない子には良いかと思います。
そして我が家の最後の手段として、光線治療を行っています。これは元々、重度のアトピーだった弟が薬の副作用に弱かったため、薬以外の治療法として購入した光線治療器です。
犬や猫にも使用できるため、ペットに光線治療をする飼い主が増えてきているそうです。例えば脊椎症で歩行困難だった犬が光線治療をして四か月ほどして、車いすがなくても歩けるようになったそうです。
この光線治療をプリンにも一年ほど続けたところ、明らかに歯周病の進行が遅れて顔の腫れが引き始めました。プリンスも痛みが緩和したのか、最近はおいしそうにご飯を食べれるようになり、よく眠れるようになりました。
シニア犬になると歯周病や腎臓病、白内障や関節の弱みなど色々な問題が出てきて心配なことが増えますが、ワンちゃんにはいつまでも元気で幸せでいてほしいですね。
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