突然、愛犬の食欲がなくなったら心配ですよね。
13歳のシニア犬を飼われている20代女性のエピソードを紹介します。
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我が家の愛犬「エリー」は食事とボール遊びが大好きな活発なワンちゃんです。
食事になるといつも目を輝かしますが、大好物の鶏ささみを煮ると暴徒化、盗人化します。例えば、煮た鶏ささみをテーブルに置きっぱなしにしていると、周りに人がいないことを確認してこっそりとお皿から抜き取ってしまうほどです。
その手口がまた鮮やかで、音を立てずに電光石火の如き一瞬の間に鶏ささみを抜き取り、またまた音を立てずベッドやテーブルの下に走り去ります。その鮮やかな手口から、我が家の一部では「ルパン」「キッド」と囁かれています。
シニア犬の好き嫌いが急に激しくなった
そんなエリーが、ある時期から激しい好き嫌いをするようになりました。大好物の鶏ささみは食べるのですが、ドッグフードを嫌がるようになったのです。
最初は飽きたのかと思い、何種類ものドッグフードを新しく用意して食べさせるのですが、どれもすぐに嫌がり、食べる回数も1日3回から2回、1回となったのです。
また同時に水をたくさん飲むようになり、薄い尿を数多くするようになりました。さすがにこれはおかしいと思い、病院で検査をしたところ、腎臓の数値が良くないことを伝えられました。
シニア犬に多く見られる腎臓病
シニア犬に多い病気の一つが腎臓病だそうです。それから我が家では、腎臓に良い食事を徹底的に調べました。
腎臓病の子が気を付けないといけないのは、リン、タンパク質、ナトリウムだそうです。
ただし、タンパク質に関しては必ずしも低タンパクの食事が良いとは限らないようです。以前は高タンパクの食事は腎臓に良くないとされていましたが、最近の研究では慢性腎臓病の子に高タンパクの食事を与えても影響がなかったことがわかり、重要なのは高品質なタンパク質の食事をとることだと言われています。
高品質なタンパク質とはアミノ酸バランスに優れた肉の筋肉や臓器組織だそうです(ただし、貧血や尿毒症など病気が進行している場合はタンパク質制限が必要となります)。
腎臓病の改善につながった食事の与え方
現在我が家であげているドッグフードは、腎臓・泌尿器系用、腎臓ケア用、腎臓サポート用の3種類です。
1種類だけだとすぐに食べなくなってしまうので、ローテーションで食べさせています。この内2種類はウェットタイプで、1種類がドライフードとなります。
一番値が張るものは、最高級のオーガニック素材だけを使用しているそうなので、その値段に見合うだけの食材のようです。
それから大好物だった鶏ささみですが、鶏ささみはリンが高いそうなので、かわいそうですがあげるのをやめました。
その他にもリンを多く含むのはチーズや魚、玄米などのようです。鶏の胸肉やモモ肉は問題ないようなので、たまに胸肉やモモ肉をあげることにしています。また、乳酸菌が腎臓の負担を軽くしてくれるそうなので、ビオフェルミンを1日1錠与えることにしました。
このように食事を変えていったところ、エリーも食欲が回復し始め、次の検査では腎臓の数値が良くなりました。これからも元気で楽しく過ごせるよう、健康管理には気をつけたいと思います。
私が調べた情報が、同じ症状で悩んでいる飼い主さんのお役に立てることを願っています。
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